エンデューロは未開の林や沢、岩が転がっている道、急斜面のヒルクライムなどを走り切らなければなりません。
そのような道を走るので転倒や衝突はつきものです。これらに対処するのは運転技術だけでは難しく、各所を守るためのパーツが必要になってきます。
今回はバイクを守るためのパーツについて紹介します。
ハンドガード
ハンドガードには大きく分けてクローズタイプとオープンタイプに分かれます。
クローズはバーエンドまでガードが覆っているタイプで、オープンはフラップのみでバーエンドに接続していないタイプです。
クローズタイプの素材はアルミ製からプラスチック製までさまざまですが、構造上オープンタイプに比べて重くなります。
その分、強度があるので転倒や激しい接触があっても手やレバーを守ってくれます。
一方、オープンタイプは純正のハンドガードとして採用されたり、モトクロスでも使用されるタイプです。
装着が簡単であること、プラスチック製で軽量であることが特徴。ただ、レバーを破損から守ってくれるような強度はないので注意が必要です。
可倒式ブレーキ・クラッチレバー
レバーはハンドガードをつけることである程度守れますが、転倒の角度が悪いと壊してしまう恐れがあります。
破損してしまうとブレーキが使えなくなったり、シフトチェンジができなくなったりして、途中棄権となる場合も。
そこで、おすすめなのが可倒式レバーです。転倒時のダメージを逃し、折れにくくする構造が採用されています。
もし折れてしまっても根元が残るようになっているので、レバーの破損で走行できないという事態を極力回避できます。
ラジエーターガード
エンデューロ界隈では消耗品といわれるラジエーター。破損してしまうと走行不能になるどころか、エンジンを壊してしまう原因になります。
険しい道を走るエンデューロの場合、飛び石や木の枝などによってラジエーター破損の可能性を少しでも減らすために取り付けましょう。
ブレーキディスクガード
エンデューロレースで起こりうるブレーキ周りのトラブルが、ブレーキディスクが曲がる、歪んでしまうことです。
原因としては転倒で石や木などの障害物にぶつけたり、わだちを走行中岩や木の根にぶつけたり、飛び石が当たったりして起こります。
こういったアクシデントにあわないためのブレーキディスクガードです。
また、ディスクとブレーキパッドの間に泥などの侵入を防ぐことでブレーキパッドを守ってくれます。