
エンデューロとは
オートバイまたは自転車で行われる耐久競技のことです。
競技は通常、広大な自然地形を走破するオフロードのステージで構成されています。
ステージは、山岳地帯や森林地帯など、さまざまなタイプのテリトリーを含み、1周数十キロメートのコースで行われます。
エンデューロは、スピードだけでなく、技術、持久力、ナビゲーション、他ライダーとのかけひきなど多くのスキルが求められる競技です。
ライダーは、激しいアップダウン、岩場、木の根などの障害物を超え、川や泥、砂利などの多様な地形を走破しなければなりません。
ナビゲーション能力も必要で、ステージの道順を正確に把握し、コースに従って進む必要があります。
車両が故障した場合や整備が必要な場合は選手自らすべて行います。
順位を競うのはもちろんですが、完走することが大切な競技です。
そのため、他のバイク競技と違い、完走者全員にメダルが授与されますが、大会の規定に応じて金・銀・銅のメダルが授与される仕組みとなっています。
エンデューロは、ヨーロッパで生まれた伝統的なモータースポーツ競技であり、現在は世界中で開催されています。
イタリアでは、エンデューロレースは非常に人気が高く、多くのライダーがこの競技を楽しんでいます。
他にも、スペインやフランス、南米諸国などでもエンデューロレースが盛んに行われており、競技人口は多いとされています。
日本で行われるエンデューロの場合
日本で一般的にエンデューロと呼ばれる大会だと、ラリーやクロスカントリーより短めの距離が設定され、周回を走るイメージです。
大会によっては一般公道を利用することもあり、開催地の行政や地元の方々の理解と協力は欠かせません。
よって「〇時間を走った段階の周回数」で順位を決める耐久方式が採用されています。
初心者向けだと1時間程度の競技、長時間を複数人で交代して走るレースなど、バリエーションは豊富です。
エンデューロの起源
エンデューロの起源は、ヨーロッパにおいて林道や山間部で行われた人命救助のためのバイク走行が元になっているといわれています。
徐々に人気が高まっていったエンデューロは、1913年に初めて本格的な競技として開催され、世界各国へ広まりました。
日本でも開催されるようになりましたが、日照時間や地形、土地面積など、ヨーロッパと異なる環境のため、日本では走行距離を短くする代わりにコースの難易度を高めるなどの工夫を行っています。