エンデューロとモトクロスは、両方ともオフロードで行われるバイクレースですが、いくつかの違いがあります。
コースの種類
モトクロスは、短い距離で構成された未舗装の周回コースで速さを競うレースです。
コースにはジャンプやバンクターン、フープスなど、様々な障害物があり、スピードと技術が求められます。
一方、エンデューロは、山道や林道など複数の地形を走破する周回コースで行われるレースです。
コースは木々や岩、小川や崖など多岐に渡り、腕力と持久力が求められます。
レースの長さ
モトクロスのレースは比較的短い時間で終了する傾向があり、数分から数十分で終わります。ただ、たった10分間でも鍛えていないと全力で走ることができません。
エンデューロのレースは長時間に及ぶ場合が多く、数時間から数日間にわたるものもあります。
つまりモトクロスは短距離走、エンデューロはマラソンと思っていいでしょう。
バイクの仕様
モトクロス用のバイクは、モトクロッサーと呼ばれ、競技専用に開発されたもので、軽量で高出力のエンジン、短いサスペンション、高いグリップ力を持つタイヤなどが特徴です。
公道での走行が許可されていないため、最初からヘッドライト、ウインカー、クラクション、バックミラーなどの保安部品が軽量化のために取り外されています。
一方、エンデューロ用のバイクは、モトクロッサーがベースですが、長距離を走るための大容量の燃料タンク、しっかりしたサスペンション、どんな路面にも柔軟に対応できるタイヤ、ライト類が装備されています。
初心者向けエンデューロレースでは、市販車でも参加でき、レースによって保安部品を取り外して参加します。
レースの形式
モトクロスは、複数のライダーが同時にスタートして行われ、最初にゴールした者が優勝する形式が一般的。
10台から20台のバイクが横一列に並び、一斉にスタートして第一コースを目指すため、他のレースでは見られない迫力があります。
エンデューロは、個人またはチームで参加する形式で、時間内にどれだけ多く周回できるかを競います。
本場のヨーロッパの場合、1周数十キロもあるコースで行われるレースもありますが、日本の場合、開催場所の関係から1周十数キロがほとんどです。
これらの違いにより、エンデューロとモトクロスは異なる技能やスキルが必要であり、異なるファン層を持っています。
エンデューロとモトクロスに興味があるならぜひ参考にしてみてください。